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先ほどまで僕はフリーズしていました。
部屋で一人。 何も考えられませんでした。 ただ呆然としていました。 ショックなことが起こりました。 ゴキブリが出ました なんだよ驚かせやがってー、って感じでしょうか? でも僕は勝手にですが、驚いたのです。孤独に。 部屋でゴキブリが出たのは、ここに住んで5年になりますが、2回目。 僕の住んでいる場所は5階で、誰でも裏口から入れるオートロック付の、そこまで古くはない建物です。洋室だし。 1回目は2年前くらいに、キッチンで。 そして今日、2回目、さっき家に帰ってきて、メールなどチェックしてたら・・・ 羽ばたいた となりで、彼は羽ばたいた、舞った、6畳を。 僕はそこまで慌てることも叫ぶこともせず、着替えようとして手に持っていたいたハーフパンツでスイングしました。 どん、ぱしゃ、ばた。 ぐったり。 一撃必殺だったのですが、その彼をしとめた直後、だんだんとコトの重大性というか、今部屋で起きたことが、だんだんと重くのしかかる。。。最悪だ、どっから、どっから入ってきたのよ。 しばらく呆然としてしまいました。 しとめられた彼は床にぐったりしたまま。ひとまず彼をきれいに分厚く包んで、お逝きなさい、してあげました。 そして段々と僕は落ち込みました。 ゴキブリごときで、俺は・・・ すごく、自分に自信を失いました。 ゴキブリ一匹で、ここまでショックを受けちゃうなんて、なんて弱いんだ、弱いぞおれ。 そんなんで、映画が撮れるのか。 僕が生まれた八丈島では、都内のゴキブリとは比較にならないほどの大きさの、通称ゲンゴロウという、黒いダイヤが出没します。なので小さいときや、おばあちゃんちに帰るときは、ゲンゴロウとの戦い。 とまあ、そんな過去もあったのに、こんな、ゴキブリごときで・・・くっ・・・ 自分の小ささ後悔スパイラルに勝手に陥り、もう少しで、大きなのっぽの古時計(平井堅Ver.)を歌うかのような。 まぁいいです、しとめたので。 で、原因はおそらく、洗濯物を干すときにベランダに出た際、いらっしゃいませー、という感じになってしまったのだ。今日は洗濯物を干したんで。 そしてベランダは宝の山なので。ゴキブリにとって。 さすがに、ちゃんときれいにしよう、ベランダも、部屋の中も、と思いました。 が、今日はもう疲れました。 明日は朝7時半からバイト。 ポケモンを上映しなければ。 子供たちは、そして親御さんたちは、朝8時半から映画を見るのです。 学校より早いじゃないか! でも、素敵です、朝から映画を見て、見終わったら10時過ぎ、まだまだ一日は長い、ご飯を食べて、サンシャインにいって、ナンジャタウンにいって・・・ 充実した一日に。 いいな、こどもたち。 僕の部屋に出現したポケットモンスターも、たのむ、ゲットしてくれ! #
by jkanai
| 2008-07-20 00:54
撮影まで一ヶ月を切りました。
8月16日イン、の予定です。 ということで、まず出演者を発表させていただきます。 メインキャストは、兄、妹、嫁、母の順に、 斉藤陽一郎さん、深澤しほさん、瑠川あつこさん、朝加真由美さん となりました。 斉藤陽一郎さんは、以前のブログにも書きましたとおり、現在までに多数の映画に出演されています。最近までは昼ドラ、「再婚一直線」にも出演されていました。今回、さまざまな方のご協力の下、この映画への出演が実現しました。 深澤しほさんは、海沼Pが携わったDVD作品などに出演されているのをきっかけに、僕が接触を試みて、出演が決まりました。まだ女優をやられてそんなに年数は経っていないとのことでしたが、最近では、シャンプーの「いち髪」のCMや、日テレの「世界仰天ニュース」の再現VTRにおいて、性同一性障害者の中村有里さん役を演じられるなど、活躍の幅を一気に広げられています。 瑠川あつこさんとは、昨年末から今年頭にかけてあった、篠原監督のワークショップにて知り合いました。シナリオ大賞受賞直後、僕がキャスティングどうしようと悶々としていた折、ワークショップで出会った瞬間、「見つけた!」と、こんなにすぐに見つかるものかと、出会いに感謝していました。映画、テレビ、CMなどでご活躍され、一時休養された後の、映画復帰第一作となるそうです。 朝加真由美さんは、篠原監督の「オードヴィ」にも出演されています。その他テレビドラマ、CMなど、数多く出演されています。篠原監督にご紹介いただき、出演が決まりました。最初篠原監督にお話をいただいたときは、そんなこと可能なのかと思っていましたが、実現に至りました。 また、病院に出てくる医者役として、中台あきおさんにも出演していただくことになりました。中台さんとも、ワークショップで知り合いました。その後、二人で飲みました。最近では篠原監督の新作にも出演されているそうで、撮影中と聞いております。医者の登場はわずかなのですが、撮影を快諾していただきました。 ということで、昨年のシナリオ大賞受賞直後、まず真っ先に悩んだのは、撮影方法を考えることより、「キャスティング」だったという、俳優の演技力がないと成立しないきわどい脚本だったので、今このように実現したキャスティングに何か奇跡を感じつつ、でもこれでやっと「始まる」わけで、実現はキャスティングで終わらず、「作品」にしなきゃならないのです。 こんな自分のような名もない監督にこのようなキャストをもたらしてくれた、篠原監督、海沼P、その他事務所の皆様のご厚意、それが注がれるのはこの脚本の可能性、さらにはぼくらの可能性…ということなので、ものすごい無理な条件もゴクリと飲み込んでいただきつつでして。。。 ということであまり多くを語るのは止めよう、変なプレッシャーを自分にかけてはダメだ、僕は作りたい映画を、あらゆる可能性を最大限に活かして作るだけだ。 というか僕自身、作りたいだけなのだ。見るために。見てもらうために。 多くを語らず。 ちなみに各俳優さんたちの詳細については、ご自身でご確認ください。ここに載せるにはもろもろの確認が必要なので。 で、今日は撮影一ヶ月前を…切った、ので、もう忙しくて切る暇ないだろうと、髪を切った。 ここにきて初写真… 僕自身は肖像権自分なので。 僕は昔から髪を切るたび、「失敗したね」と言われ続けるのです。 一ヶ月前に失敗しておけば、一ヵ月後は成功するだろう。 髪を切った後は、ひとり衣装探しの旅。 中目黒→代官山→渋谷→原宿と、歩く。 歩いた。 死ぬほど暑かったです。 延々と、サマーセールの店に入っては、衣装を探し。 今日見つかったものもあれば、見つからなかったものもある。 後はアウトレットモールで買おうと思う。 なぜひたすら歩いたのかといえば、実は真夏の撮影、これは地獄。 ロケのときなんか、一日中炎天下ですから。 先週から、わきたつアスファルトの陽炎に、去年の群馬でのスーパー猛暑を思い出して、ヤバい、備えないと、と思い、最近はひたすら炎天下を歩いたりしてます。 6月生まれ、また八丈島生まれなので、暑さにはなんとなく大丈夫なはずですが。 そのかわり寒さにはどうにも・・・ 去る月曜日、演出部結成。 現場経験豊富な、岡下さん、そしてこの前のDVDでも一緒だった岡くんが演出部に加わり、海沼P含め演出部4人、力をあわせる。 本当に感謝していますが、別にみんな感謝されたくてやっているわけじゃない、そこに映画制作の凄み、面白みがあるからです。 でも感謝しています。 良い現場、良い作品にすること、そしてそれをスクリーンに映すこと。 それでいい、それができたらいい、そういうことだ。そうしなきゃ。 とまぁ、そんなものすごいプレッシャーと、でもそんなプレッシャーをプラスに活かせないようだとこの先まずいので、僕がつぶれるのはお酒だけに、いや、酒にもつぶれてたまるか。 話変わって、「崖の上のポニョ」を、バイトで見ました。 ものすごい純粋で、子供で、そしてアニメーションのクオリティだけは、大変なことに。 宮崎駿の頭の中がすごくのぞける作品。 過去の作品のようなメッセージ性は特になく、そういう作品こそ宮崎駿だと思っている人には拍子抜けかもしれませんが、僕はなぜか、終始瞳が潤んでいました。 純粋、これにつきる。純粋さに打たれる。子供の、駿監督の。 無垢、そしてそれがずーと続いていくかのような、夢がある。子供も老人も。 宮崎映画には、悪い人はいるが汚い人はいない、なんとなくそう思いました。 からだが暑いです。 焼けました。 これから一段と焼けようと思います。 燃え尽きないと。 #
by jkanai
| 2008-07-18 02:32
僕が・・・
それもありますが、成瀬巳喜男監督の「乱れる」という映画。 傑作です。ホントに。 成瀬監督は5本目くらいですが、いつも女性の描き方がすばらしいです。 女性映画の巨匠。 「乱れる」は、ビスタサイズも相成って、何か迫力が増していたなと。 ただ最初のほうは、セリフの言い回しがなにやらあざとい感じがして、そして編集もいつもよりテンポが悪い気がしたので、これは、どうなんだろう?と思っていたら知らぬ間にその言い回しに吸収されていて、気づけばラストの高峰秀子の表情。 日本にもイザベル・ユベールがいた・・・ それにしても、「赤ひげ」でも思ったのですが、若大将の演技は、最初違和感だらけなのですが、気づけばそれが味となっていて、なんだか妙なのです。 実際うまいか下手かで言えば、下手だと思うんですが(言ってしまった)、でも下手だからといって作品を壊すわけではなく、気づけば作品には欠かせない、なんとも愛すべきキャラクターとしてそこに居てしまう。 俳優の魅力ともいえますが、そこには揺るぎのない監督の演出があったのでしょう、間違いない。 「めし」という映画もすばらしいです。なぜか、最後に泣けてしまう。 あぁ、この人生よ、愛すしかないのだ、あの人を自分を。 ちなみに、増村保造監督も、すばらしいです。 外れがない、傑作のみ、女性映画。 ところで昨日、すさまじい悪夢を見ました。 夢です。 夢は経験にはならないと思いますが、もはや経験したかのような。 感情が痛すぎた、たぶん、今までの人生で一番痛い感情を、なぜか夢の中で。 伝わらないかと思いますが、悪夢にうなされる、というのを超えていました。 展開があったのです、追い込まれるための。 感情の大怪我、骨折、屈折。 たぶん、脚本のためにちょっとしたデニーロ・アプローチ的なことをやっていたからでしょうか。 展開を経て自分がすさまじく追い込まれ、そしてその感情さえも理解しようとか、変なことになっていたから、大変な夢経験となってしまいました。 でもアプローチとはこういうことだろうな、と、もはや自分のコントロールできないところまで影響が及んでいることが、その道、なんじゃないかなと。 故ヒース・レジャーも。 バットマンの悪役で、眠れず、あんなことになってしまうほどの。 でもだからこそ人間の、自分の可能性と対峙していると実感できる。 MであるからSである。 いいじゃないですか、探ったって、だって自分のこと、全然わかんないんだもん。 とはいいつつなのですが、そこまで究極的に痛すぎる話でもない、と思います「求愛」は。 がしかし、僕は人間的に脆く弱いので、それごときでもこんなことになってしまいました。 そうまでして何を表現したいのか。 だから、知ることです、人間を、僕を、僕以外を、女性を。 男は・・・正直知ったこっちゃない、だって一般的に男は「シンプル」。 弱弱しささえ、計算。打算的、計画的、理論的。 強さだって、いるじゃないか、スーパーマンが。 あとアンパンマン、というか、ジャム翁さんが。 その男のシンプルさが、恐ろしくまっすぐにスコーンと突き抜けていくのが青春時代、と、あと老後なのかな。 だから青春時代の男は映画で撮ってみたいと、すごく思う。老後は・・・ドキュメンタリーのほうが、魅力的だと。でも青春時代もか。 なんか悪夢をひきずりすぎていて、そしてあんな夢、繰り返し見たら病んでしまう、というか、病むというのはそういうことなのか、と、それほどまでの脳内活動でした。 ただ大丈夫だと思うのが、これは夢だ、と思って、脱出できたところ。 うなされて覚めたのではなくて、現実を勝ち取って戻ってきたこと。 皆さんもこういう経験、あるのでしょうか。 僕は昨日の「出来事」、一生忘れることができません。 大事にしたいとさえ、思っています。 感情を、理解、しようとすることの無謀さと、それによって生まれるエラー。 人間はやっぱり特別じゃない、ウチの洗濯機といっしょです。 #
by jkanai
| 2008-07-13 03:00
とりあえずついに、決定稿に至りました。
近日中にひとまず送らせていただきますので、よろしくおねがいします。 ほんとに、苦労しました。 詰めるべきところがわかっていて、それでいて、出てこない。 絶えず自分の限界と戦っている感じ。俺はここまでなのか、とか。 想像力の限界、これは怖い。 体力の限界、つまりは運動能力の限界などは数値で計測可能な上に重力と戦えるので見えやすいと思いますが、想像力の限界とは。 数値で計測が不可能だとして、それでも目の前に映画として、脚本として言語化、記号化されるわけで、つまりは数値と同様、限界が見えます、のか。 そして怖いのは、どう鍛えるか、だ。 流行の脳トレですか? 脳トレで想像力が上がるのか、どのような、だって、想像力には経験値だって反映されるし、なんていうか、人生が反映されているような気がするのです。前世さえも。 もがいた。 つめるべきところは、細かいところでいて、それでいてそこが埋まらないから脚本が通らないんだよ、というような、東上線と西武線の環状線がほしいんだよ!、みたいな感じ?副都心線までは良かったんだけど・・・ こんな感じで、気づけばあっちの世界。 つめていたところは、登場人物の感情の線です。感情線。 ストーリーがストーリーなだけに、それぞれの登場人物の主張がうまく作品に吸収されてほしいなと、必死に登場人物の感情に迫る。 この物語は、予定調和な展開から大変なことに変調してそしてサーっと終わる感じ。 そして結構痛いのです。みんな痛い話です。 でも痛いから、見終わった後、痛いことの魅力、痛くないことの魅力、が伝わればと思っています。 痛いそれぞれの気持ちを理解しなきゃ。 ということで、主要登場人物4人になりきっての詰めの作業。 4人中3人は女性なので、だから僕は女性になりきるとかしなきゃで、でも結局わからないんですが、でもわかりきった気持ちになるくらいなら、僕は知らないがそこにはそんな女性がいるんだ!というような、存在をうめていく作業。 でも結局僕が取った行動は、映画を見まくり、登場人物と同じ行動をしてみて、役になりきるという、俳優と同じアプローチ。 そして4人とも痛いので、僕は死ぬほど痛かったです。 毎日悪夢を見ました。 食欲が激減。 特に夕飯。 暗いからか。 ただ改めて、俳優の仕事のすごさ、すさまじさを、少しでも理解できてよかった。 僕は自分の中と脳内で処理したけど、俳優が処理されるのは、編集を経てスクリーンの中ですから。 ぐるりのこと。という映画の橋口監督は、「(主演の)リリーさんと心中します 」と言って、俳優の皆さんに声をかけていたそうです。素敵です。 僕も心中します。 というか、心中できそうです。 でもこの撮影で大変なのが、天候を相手にしていること。 もう、僕は超次元での戦いを求められる、と言いつつ、戦っているのはお金、現実面、ある意味1次元です。 いろいろなものと、戦う、という姿勢よりは、柔軟に取り組む、と言う姿勢のほうが良さそうです、自主映画。 先日も、突然ロケ予定地のキャンセルが・・・! 僕はあわてるも何も、決定稿をあげなければならず、そしてそのために身を削って放心状態だったので、すっからかんの晴れときどき台風、というような、色彩のない世界を漂うように・・・ロケハンを向かえ、そこでまた映画祭スタッフの皆様の超迅速なフォローにも支えられ、なんとか、なり、そうな、感じでしょうか。。。 いずれにせよ、ドタバタしてますが、そんな中でも決定稿として満足できる本があがったのは、何よりも自分自身を信用できました。 だってわずか数行と思われる部分に1週間近くかかり、その途中僕は、ひとりパソコンを前に霊との交信を試みたりしてたから。 降りてほしい、と。 危険です。 想像力の拠りどころは、そういう、具体でないところにいってしまいますから。 それでも僕が地に足ついていられたのは、僕を支えてくれるスタッフや、何よりも登場人物が地に足ついていたからでしょうか。痛かったけど、それは人間の痛みとして、たぶん映画ができた後に僕を数倍豊かにしてくれそうな、仙豆を食べる前の悟空のような、肉体的な痛みにまで昇華できそうなものだからでしょうか。 という感じで、変な世界にいて、こう普段の生活でも会話がカタコトになってしまい、記憶が飛びまくって皆さんに心配をかけたかもしれなかった僕の、支離滅裂なブログを書きました。 とりあえずこれで、精神世界から解放されて、あとは、具体!に邁進するだけです。 #
by jkanai
| 2008-07-09 03:36
脚本と格闘してました。
今週中には決定稿あげたいので、関係者の皆様、もうしばらくお待ちください。 ご迷惑おかけします。 頭がパンクしそうなので、見た映画の感想でも。夢見心地に。 そういえば、「転々」という映画も見たのでした。 書き忘れてました。 転々は、あまり見たことない映画だな、という感想です。 三木監督です。 独特な、コント仕立て、でもなんか、良かったです。 全く的を得てない感想になってしまいました。 役者がアドリブのように繰り広げているようで、それはすべて脚本どおりとのことです。 脚本の秀逸さも去ることながら、演じているのにアドリブのように見せられる役者の技量は計り知れないです。オダギリジョー&三浦友和さん。最強でした。 ・「花より男子ファイナル」 バイトで見たのですが、とりあえずドラマも原作も読んでない僕にとって、いきなりファイナルでした。しかしながら前半思いがけず面白く、この作品は2時間10分もあるのですが、つまり後半、ノックアウトでした。どういう意味でかは、ご想像におまかせします。 恐ろしい数のお客さんが見に来ています・・・ ・「歩いても歩いても」 是枝監督です。 これも転々同様、役者のアドリブのようなものが冴えに冴え、とあるおばあちゃん家の一日を追っただけのストーリーに、加わる加わる。とても面白かったです。自然体。役者の演技力もすばらしい。というか演出がすばらしい。 しかしあまりにも自然体だったからなのか、そしてその自然体をさらに自然に見せる的確なカメラワークだったせいか、何が残ったかと言えば、この映画を見た直後にデパートで遭遇した痴呆症の老人とその方を支えるヘルパーさんの衝撃的な光景。 映画の内容が内容で、そしてその内容に実は満足していた僕にとって、ものすごい衝撃が。。。 映画、現実、映画、現実・・・ ・「ぐるりのこと。」 橋口監督です。 監督自身がうつ病にかかり、そのときの経験をダイレクトに反映した脚本、演出、つまり映画、とのこと。 迫力が段違いでした。 木村多江さんの熱演、リリーフランキーの、役者泣かせの自然体演技。 橋口監督の映画には、少なくとも一箇所は、作品を超えた長回し演技がある、と思います。 この1シーンを見れば、もう別に作品の内容とかどうだっていいじゃないか!とさえ思ってしまうような。 逆に作品からしたら浮いている、とさえ思うくらいの、直球、真っ向勝負。 しびれました。 ・ミヒャエルハネケ監督の作品について 次元の違うところで映画を作っているこの人。 そして僕からは決してオススメなどできないこの人の作品。 でも僕はものすごく尊敬している監督。6本くらい見ました。 見たい人は自己責任で。 役者の皆様におすすめなのが、「ピアニスト」と言う作品です。 僕はこの作品が、大好きでは決してありませんが、感服してしまった。一生かけても作れない作品だと思いました。 ラストに見せる、イザベル・ユペールの表情。 こんな表情ができたら、もう、いいんじゃないでしょうか、いろいろ。 神です。 ちなみに、2001年度のカンヌ国際映画祭でグランプリ、主演女優、主演男優の三部門受賞作です。カンヌのせいにしてみます。 とまあ、ここまで。 明後日はロケハン。 何を隠そう、ロケハン、まだ終わってなかとです。 あとちょっとなんですけど。 いやぁ映画って、ホントいいものですよねぇ #
by jkanai
| 2008-07-04 02:46
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